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Umeko Cup 2020

  • 2020年12月3日
  • 読了時間: 9分

大会に関する初投稿は、1年生ビルマ語科の酒井さんによる、梅子杯の感想です。大会までの練習を通じて日々成長していく様子が印象的でした。それではどうぞ↓

目次

1. 始めに

2. 自己紹介とこれまでの振り返り

3. 大会前の練習について

4. 大会一日目

5. 大会二日目

6. 終わりに


1.

ESSディべセク1年の酒井誠です。生まれて初めてブログ記事を頼まれたので上手く書けるかわかりませんが、尊敬する大先輩に「君の文才に期待している」と言われてしまったので自分の無い文才を信じて書きます。


さて、今回参加した梅子杯ですが、この大会は例年津田塾大学さんで開催されていて参加者はばっちりスーツで決めるらしいです。しかしながら残念ながら今年はコロナウイルスのせいでオンライン開催(Mixidea)となり、パジャマと変わらないような服で参加することになりました。


2.

僕は高校からディベートを始めたものの経験の割に結果はあまり振るわず、その無念を晴らすべく大学でもディベートを続けることに決めました。夏休み中の8月に行われたエリザベス杯では、諸事情で練習が全く出来なかった事もあって組んでくださった先輩の足を引っ張りに引っ張ってブレイク落ちしました。10月の後半で行われたEver Green杯では、練習不足に加えて初めてのBP形式だったこともありまたまた先輩の足を引っ張って負けてしまいました。いよいよ本格的にディベート界から去ろうと考えていた時に訪れたのがこの梅子杯でした。


今回組んでくれた福島さんとは10月までほとんど面識がなく、一緒に練習する機会もありませんでした。2週間前くらいからプレパ練をしようという話になり、11月に入ってから授業の合間の昼休みや夜の時間を使ってプレパ練を始めました。高校時代は基本的にラウンド練しかしなかったので、ある程度期間を設けてじっくりと練習するという経験は初めてでした。プレパ練の中では、プレパ中に意識することと、お互いの苦手なところをラウンドの中でどうカバーし合うかを主に考えながら練習しました。また、二週間前とは言え時間は限られているので、プレパ練自体の質を上げることにも気を付けました。(練習内で扱うモーションの数やジャンル等)それに加えて、先輩にプレパ練のフィードバックをしてもらい自分たちの分析の穴を見つけたり考え方を広げたりすることが出来ました。


プレパ練の中で見えてきたのは、①ペアのどちらともイラストレーションが薄い②SQ,AP,ImpactやAREAなどの超基本的なフレームが出来ていない③モーション自体の分析が甘い④ストラクチャーが汚いというようなことでした。対策として毎回プレパシートにこれらの注意点を書くことでやらなければならないことを確実に意識できるようにしました。


[Role] 福島さん:1st speaker, reply 僕:2nd speaker


3.

1日目

さて、いよいよ始まった梅子杯ですが、レジが早い。毎晩夜更ししている身にはかなり辛いものがありました。しかしそんなことも言っていられないのでオープニングセレモニーが始まるまでこれまでのプレパシートを見返して最終確認を行いました。


R1: THBT elite universities should implement racial quotas to ensure a greater admission of underrepresented minority students.


1試合目Govで勝ち。構造的に長らく差別を受けてきた人種は貧困のスパイラルに陥っていることが多く、そうした子どもたちを助けられるのは高等教育である的なことを話しました。Opp側は差別構造が強化される、エリート層の努力が正しく反映されないといったことを話してきました。パートナーのスピーチは良かったのですが、僕はというとそこまで強くない反論に時間をつぎ込み、イントロやAPにビッグワードをふんだんに盛り込んだことによってジャッジの方に「レトリックに頼りすぎて内容が無いよう」と言われました。また、苦手としていたイラストも全く伸ばせずもう少し説明が欲しいと言われてしまいました。全然関係ないですがペアがリプライで出していた反論がとてもきれいで凄かったです。(お前がやれ)


R2: THW legalize public nudity.


Oppでスライト勝ち。二試合目でこれが来たのでかなり驚きました。あまりの驚きでプレパ中全然マターが出てこなくて焦りました。Gov側はprincipleとしてfreedom of expressionとかidentityの話、長期的に見たらnudityに対しては誰も何も思わなくなるからいいじゃんみたいなことを言ってきました。僕たちOpp側はpublic sphereへのアクセシビリティが下がること、別の手段(展覧会などのイベントでnudityできるetc.)が機能するからモーションの必要性が特段ないこと、性犯罪のリスクが高まること等を指摘しました。そこまで強い反論を出来たりインパクトを削れたりしたわけではなかったものの、オルタナがあることや性犯罪などのリスクの話がある程度取られたためギリギリ勝ちました。後でタブを見たところOppの勝利率が70%を超えていたのでサイド運に助けられた感は否めませんでしたが、まあ勝ちは勝ちなので…


R3: THW grant citizenship to undocumented migrants who report abuse/exploitation by their employers.


Oppでスライト負け。この試合は2試合目とはまた違ったやりにくさがありました。マターが全く出てこないというようなことは無くむしろポンポン出てくる方だったのですが、メカニズムを詰めるのに苦労しました。Gov側は保護の必要性とか、移民難民はビザを取れる状況になく不正入国して働かないと家族を養えないという話をしてきました。対してOpp側からはたとえabuseされたとしても市民権付与は補償しすぎとか、労働者がvoice outする権利自体は普通にあるよみたいな話をしました。加えてfalse reportの話や、不正入国する人の中には麻薬の密輸やスパイがいるからそういう危ない人たちに公的な補助をするのはまずいでしょといったことも言いました。が、密輸云々の話はメカニズムを説明するのが難しく、またそれに関しては相手がちゃんと話を切ってきたのでポイントとしてきちんと立ちませんでした。他の点については相手がしっかり反駁してきたのでかなり削られてしまいました。細かいメカニズムの説明が課題として浮き彫りになったラウンドでした。


R4: THBT all decisions regarding children’s health should be made by medical professionals and not their parents.


Govで勝ち。3試合目で負けてそこそこに落ち込んだのでこの試合は絶対に落としたくないという気持ちで望みました。モーション自体が分かりやすかったのでプレパもとてもスムーズに行きました。Govからは、親は医学的な知識ないからやばい!ということと、childrenとdoctorsの丁寧な分析を出してゴリ押ししました。また、ここまでの試合でも課題だったImpactやImportanceなどをできる限りはっきりスピーチに落とし込むようにしました。Opp側は、親のほうが子供のことをよく見ているとか、メンタル系の病気に関しては子供は医者には言いにくいみたいなことを言っていました。相手のスピーチを書いた紙がどこかに行ってしまったのと最終ラウンドで頭がご臨終を迎え始めていたのでよく覚えていません。ごめんなさい。ただ、相手のポイントがそこまで強くなく加えて有効な反論が来なかったので、割とクリアに勝ちだったと思います。サイレントラウンドだったので分かりませんが。とにかくスピーチに余裕が出来たお陰で、やりたかったことを落ち着いて出来たのが大きかったと思います。(心の余裕は大事!!!)また、ペアの人も同じく余裕があったようでこの日一番の素晴らしいreply speechを聞かせてくれました。かっこよかったなぁ。


Break announcement


 この時間が一番ドキドキしました。パートナーとLINEしながらどうなるかなーどうなるかなーってずっと言ってました。4試合目勝ってたらそこそこ良いとこ行くんじゃないかと思っていたら、6th Open Breakでした。純粋にめちゃくちゃ嬉しかったです。ただブレイク初心者すぎてルーキーとオープンの枠の違いがよく分かりませんでした。(すごく恥ずかしい)


嬉しかった反面、2日連続でディベートするのか…と思うとかなり気が滅入りました。更に2日目の相手が知り合いのめちゃくちゃ強い人(結局今大会open best speaker)だったのでより気が滅入りました。でもせっかくやるからにはペアの足を引っ張るようなことはしたくない!と思っていたので気にせず寝ました。


4.

2日目

相手は東大さんでした。人間とは不思議なもので、自分より遥に強大なものに対しては何も考えずに突っ込んでいけるんですよね。


QF: THBT developing countries should limit rural to urban migration.


Govで負け。モーション自体はever greenかそのあたりの練習会ですでに似たものをやっていて、発表された段階で、おっ、これはいけるのではと思っていました。しかしこの独特の興奮が良くなかったのか、ペアの許容量を無視してプレパでいつもの倍くらいマターを投げてしまいました。それがどれくらい影響したのかは分かりませんが、結果的にPMの段階でほとんどimpactを出せず、MG(僕)でも相手へのエンゲージメントで戸惑ってしまったためimpactを伸ばせず、といった悪い形になってしまいました。勝つために必要なアイデア自体はきちんと見えていたものの、それを出力するための戦略がよくありませんでした。議論としては長期的に見たときの国全体の発展vs都市の発展みたいな感じでした。はい。ジャッジの方からはやはりAP(impact)頑張れと言われました。ラウンドをやっている段階から戦略的に負けているということがよく分かっていたので、納得の結果だったと思います。


最終結果発表

チーム自体はQFで負けてしまいましたが、それとは別にスピーカープライズを頂いたのでここに記しておきます。


僕:Open 7th Best Speaker

福島さん:Rookie Best Speaker, 2nd Best Reply


まさか僕がオープン枠でスピーカープライズを取れるとは思ってもみなかったので、何かの間違いかと思いました。そしてペアが!すごい!Rookie Bestはもちろん凄いのですが、苦手と言っていたreplyで二位を取るという…本当に尊敬しかありません。


最後に

今回の梅子杯に向けた二週間の集中特訓期間では着実に成長を感じることができ、またその練習の成果をきちんと大会で発揮することができました。今までのラウンド練でも成長を感じることはありましたが、やはりじっくり自分やペアと向き合う時間を取ることはとても大事だなと思いました。スポーツ選手が日々の練習を大切にするように、ディベートも基礎練習が非常に大切だということに今回気付くことができました。しかしそうした喜ばしい気付きと同時に課題も沢山浮き彫りになりました。イラストがまだまだ薄いことや、メカニズムの説明が全く出来ていないこと、タイムマネジメント能力が皆無なこと、反論が弱すぎること、チームワークの向上などなど…挙げればきりがありませんが、次の紅葉杯に向けて努力します。


ここまで僕を導いてくれたペアの福島さんには感謝してもしきれません。プレパ練ではディベートのこともきちんとやりつつ適度に面白い話を挟んでくれてすごく楽しく練習することができました。本当にありがとう。次の紅葉杯でディベート辞めようと思っていたけど、福島さんのお陰で思いとどまりました。これからもよろしくお願いします。


そして、梅子杯の練習にあたって(梅子杯だけでなく)アドバイスを頂いた大好きな大好きな阿部先輩には感謝が溢れて止まりません。何から何までお世話になりっぱなしですが、なんとかこの御恩を結果として返せるよう頑張るので引き続きご指導のほどよろしくお願いします。


最後に今回この大会を開いてくださった素晴らしいコミの方々、ジャッジの方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

酒井さん、ありがとうございました。

これからも練習がんばろうね

 
 
 

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